一流のビジネスマンになるためには、筋トレ以外にも普段から細胞レベルのケアが必要。そこで、男性美容研究家の藤村 岳さんが現代の男性がすべきケアを解説する。
今月のテーマ 「皮脂対策」

夏こそ乾燥要注意! 優しい洗顔と保湿が大人の男の整肌法
男性ホルモンが急激に増えるティーンエイジャーと違って、大人の男性の肌のベタつきはほとんど乾燥が原因。夏は高温による発汗やエアコンで体内の水分が不足する。すると相対的に油分が多くなるためテカリを感じるだけなのだ。古くなった皮脂を優しく落とし、しっかり保湿をすれば大人の肌は水分と油分のバランスが整ってテカリが減少する、と心得よ。

教えてくれる人
藤村 岳さん
男性美容研究家。独自の理論で男性美容の在り方を提唱し、TV出演や講演、雑誌での執筆、All Aboutではメンズコスメのガイドも務める。ドクターにも積極的に取材をし、男性更年期など健康分野にも造詣が深い。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか』(宝島社刊)等がある。
「脂っぽいから何も塗らない」は大間違い

「皮脂は味方です!」と熱く語る藤村さん。右のイラストのように「分泌された皮脂と汗が肌上で混ざり合って天然のクリームを作ります。これが皮膚のバリア機能の一部として細菌等の侵入を阻み、体内の水分を保つ最外層の砦となるのです」とのこと。夏、皮脂によるテカリは目の敵にされるが、実は味方のようだ。
とはいえ、ベタついた肌は不潔な印象を与えてしまう。一体、どうしたらいいのだろうか? 「酸化した古い皮脂は肌を刺激するので1日2回、洗顔します。ただし思春期のような脂をガッツリ落とすタイプはNG。下のような大人の洗顔料を使いましょう。テカるからといって洗い過ぎは厳禁」。
意外だが「保湿」も皮脂対策の方法だという。「皮脂の過剰分泌は乾燥を防ぐために体ががんばっている証拠。適切な潤いを与えれば脂の出過ぎは防げます」とのこと。洗顔後には、夏なら軽いジェルで肌を保護するとテカリが少なくなるのだそう。今までよかれと思ってやっていた激しい洗顔とベタつき回避のノーケアこそが、ギラつきの元凶だったと反省しよう。
for daily self care(写真3点)
[MEN’S EX2018年7月号の記事を再構成]
イラスト/千野エー