一流のビジネスマンになるためには、筋トレ以外に普段から細胞レベルのケアが必要。そこで、男性美容研究家の藤村 岳さんが現代の男性がすべきケアを解説する。
今月のテーマ 「日焼け対策」

光を制する者は、体臭をも制す——健康に生き抜く必須条件とは?
かつては精悍さの指標として尊ばれた日焼け肌。もはやその考え方は古く、むしろ無防備な日焼けは”不健康の証”とさえ認識されているほど。ゴルフやリゾートだけではなく、普段からきちんと光対策をしなければ細胞レベルでダメージが蓄積されてしまう。日焼け止めは日々進化するゆえ昨年の残りは使わず、最新のもので徹底的に対処すべし!

教えてくれる人
藤村 岳さん
男性美容研究家。独自の理論で男性美容の在り方を提唱し、TV出演や講演、雑誌での執筆、All Aboutではメンズコスメのガイドも務める。ドクターにも積極的に取材をし、男性更年期など健康分野にも造詣が深い。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』(宝島社刊)等がある。
真夏だけではなく毎日、光対策が必要

「土砂降りの日以外は1年中、日焼け止めが必要」と指摘する藤村さん。「紫外線に当たると活性酸素が増え、免疫が低下して健康が損なわれます。しかもわかりやすい老化のサインのシミだけではなく、肌内部が乾燥してシワやたるみにも繋がる」のだという。
右上イラストからもわかるように、光は悪影響を及ぼすことがわかっている。そして、近年の研究でスマホなどのブルーライトも肌を傷め、自律神経に影響を与えることが判明しているのだ。
「目に紫外線が入ると全身のメラニンが活性するので、普段からサングラスや日傘を用いるのもいい。最近は体の外側はコスメ、内側はサプリとダブルでケアするのを推奨しています」(藤村さん)。
しかも、体臭の主な原因である皮脂は紫外線やエアコンで肌が乾燥するとバリア機能を守ろうとして分泌量が増える。巡り巡って光対策不足が体臭を招くこともあるそうだ。「日焼け止めを塗らないとスメルハラスメントの加害者にもなり得るのです」というから恐ろしい。40歳を過ぎたら肝に銘じて、光対策を徹底しよう。
藤村さんのオススメはこの2アイテム!(写真2点)
[MEN’S EX2018年6月号の記事を再構成]
イラスト/千野エー