男の居場所はステータスからコンフォートへ
上質な住空間で重要なことは、もはやブランドを誇ることではない。その人ならではの心地よさやライフスタイルにフィットしているかどうかだ。もっとも長く大切な時間を過ごす仕事部屋のインテリアについて、賢者のアドバイスに耳を傾けよう。
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ビームス取締役副社長
遠藤恵司さん
大学卒業後、JALに入社。ニューヨーク現地法人の社長を務める。6歳からの幼なじみで、結成50年を迎えたバンド仲間でもある設楽 洋氏に請われ、1989年にビームスに参画し、副社長に就任。
原宿の真ん中に本社を構えるビームス。見晴らしのよい副社長室に遠藤恵司さんを訪ねた。
「原宿はビームスが生まれた場所。出社すると、まずは窓から外を眺めて、この場所で仕事ができる幸せを噛み締めます」と遠藤さん。
広々としたオフィスにはヴィンテージの北欧家具が置かれ、眺めていると誰もが笑顔になるようなアイテムや写真などが並んでいる。
「ここに置いてあるのは、大好きな人の写真や、僕にとってのストーリーが宿るものばかり。仕事中にふと目にすると、その時の思い出が鮮やかに甦ります。こうしたものが近くにあることで、気分転換にも、力にもなって、仕事上のよき判断に繋がると思っています」(遠藤さん)。
オフィスのドアは、常に開いている。室内の小物や家具は気軽に足を運ぶスタッフの目にも触れて相互理解が深まり、来客との会話の糸口にもなるのだ。
遠藤流・仕事部屋の遊び心(写真3枚)
[MEN’S EX 2018年5月号の記事を再構成]
片桐史郎(TROLLEY)、若林武志、岡田ナツ子、長尾真志、村上 健、杉山節夫、大泉省吾、田中新一郎、八田政玄、武蔵俊介、久保田彩子 構成・文/伊澤一臣、宮嶋将良(POW-DER) 取材・文/安藤菜穂子、酒向充英 文/長崎義紹(paragraph)、中河由起恵(paragraph)、吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、安岡将文、池田保行(04)、礒村真介