
「無彩色でミニマルなデザインながら、手触りや座り心地が優しくて、ぬくもりがあります。エルメスのバッグのように、最終的にこの縫い目が美しいよね、といったディテールに行き着くところが、上質な家具のよさでしょうね。これまで住まいを替えるたびに様々な家具を使ってきましたが、このソファに座った瞬間、”あ、これが最終地点だな”と感じました」(島田さん)。
他方、エントランスや廊下、各部屋に飾られているアートは、カラフルな作品が多い。作家の名前に頼らず、インスピレーションで選ぶという。
「僕はコレクションには興味がないので作家の名前もちゃんと覚えていないんです。海外でたまたま開催されていたアートフェアやふらっと入ったギャラリーでいい作品に出会うと購入しています」(島田さん)。
まるで空に浮かんでいるような開放感のあるリビングルームでソファに座り、好きなビジュアルブックを眺める時間が最高に気に入っているという。
コンフォートな住空間考(写真3枚)
[MEN’S EX 2018年5月号の記事を再構成]
片桐史郎(TROLLEY)、若林武志、岡田ナツ子、長尾真志、村上 健、杉山節夫、大泉省吾、田中新一郎、八田政玄、武蔵俊介、久保田彩子 構成・文/伊澤一臣、宮嶋将良(POW-DER) 取材・文/安藤菜穂子、酒向充英 文/長崎義紹(paragraph)、中河由起恵(paragraph)、吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、安岡将文、池田保行(04)、礒村真介