肉体を鍛えることに加え、その内側にある細胞やココロにまで気を配ってこそ一流のビジネスマン。そこで男性美容研究家の藤村 岳さんが、筋力トレーニングだけではまかないきれない、男性がすべきケアを細胞レベルで解説する。

今月のテーマ 「花粉症」

教えてくれる人
藤村 岳さん
男性美容研究家。独自の理論で男性美容の在り方を提唱し、TV出演や執筆、All Aboutでメンズコスメのガイドも務める。ドクターに積極的に取材をし、健康分野にも造詣が深い。著書に『なぜ一流の男はなぜ爪を手入れするのか』(宝島社刊)等がある。
付けず、入れずが花粉対策の基本
もはや現代的国民病の花粉症。年々、対策は充実してきて、今では眠くならず1日1回の服用で済む新薬や舌下療法もある。だが、それらは花粉が飛び始める前に始めねばならない。出遅れた人はボトックスに頼ってみるのがいいだろう。
「無害化したボツリヌス菌のボトックスは神経伝達物質の働きをブロックし、鼻粘膜の副交感神経の働きを抑えて、鼻水等を緩和します。しかも注射ではなく侵襲性が低い点鼻で済むので、痛みがなく気軽に受けられるのです」(藤村さん)。
そもそも花粉を寄せ付けないようにするのも大切。マスクやメガネでの防備は無論、花粉をブロックするスプレーも効果的と藤村さん。
また、春先は凹凸に花粉が付くウールやフリース素材のアウターを避け、表面が滑らかな化繊やシルクを着用するのも有効。さらに家に入る前にブラシや粘着テープで花粉を払い、玄関に空気清浄機を設置すれば、外からの花粉も軽減できる。日常的な工夫として覚えておきたい。
即効性を求めるなら花粉症ボトックス

治療時間が10分と短いから忙しいビジネスマンに最適!
ボトックスを鼻の粘膜に浸透させ、花粉症による鼻水、鼻づまりを軽減。1回の施術で平均で2〜3週間効果が持続し、目の痒みにもいいという。花粉症ボトックスは1回1万2000円。
衣理クリニック表参道
住所:東京都港区北青山3-5-30 入来ビル4F・5F
TEL:03-5786-1155
診療時間:10時〜19時
for daily self care(写真4点)
[MEN’S EX 2018年4月号の記事を再構成]
イラスト/千野エー