森の音を聞くという贅沢
高知・土佐山/オーベルジュ土佐山

宿のコンセプトは「何もしないをする」
高知市内からクルマで約30分。ひと山越え、谷あいの集落が続く土佐山中川地区に建つ「オーベルジュ土佐山」は、県内外から食通が目指してくる美食の宿である。ここの誕生秘話はユニークだ。
「コンセプトを決める際に地域を歩いてみたら、『何もない』という話になり、ならば『何もしない』をテーマにしたらいいのではないかと今のスタイルに落ち着きました」(支配人・角田憲彦氏)。その言葉通り、一切の客室にはテレビや時計を置かず、里山にある自然の四季を五感で感じられるように設えを工夫している。ちなみに6月にはホタル祭り、9月には彼岸花祭りを予定。忙しない日常で忘れかけていた風物詩を、この宿は思い出させてくれるだろう。
DATA
住所:高知県高知市土佐山東川661 TEL:088-850-6911 全16室 1泊2食付き 2名3万8880円〜 チェックイン15時〜18時、アウト11時