台北の桃園国際空港は新しい空港だけに、実に合理的にできている。成田〜台北〜クアラルンプールというトランジットもスムーズに行えた。そして必ず体験したいのが、ターミナル1にある重厚な趣あるラウンジだ。石造りの壁と台湾ヒノキのアジア的な設えが見事。江南(長江下流の南岸部)をイメージしたゆったりとした空間だ。間接照明の廊下を進むと、ソファがズラリと並ぶ。その奥には、ダイニングニングテーブルと担々麺や牛肉麺を提供するヌードルコーナーがある。人気なのもうなずける充実のラウンジだ。

さらに、台湾・桃園発のクアラルンプール、バンコク、ペナン、ホーチミン、ハノイの東南アジアの5路線のビジネスクラスにおいて「桃園客家(ハッカ)の御馳走」を選ぶことができる。これが今回チャイナエアラインに乗りたかったもうひとつの理由。旅行誌「PAX International」にて2016年アジア 優れたフードサービス賞を受賞をしているだけあって、期待もしていた。
これが控えているので、実は成田からのフライトの飲食は控えめにしていた。安定飛行に入るとオーダーを聞きに来てくれる。迷わず「客家豚の蒸し煮」をチョイス。これは豚肉を野菜とともにじっくり煮込んだ後に蒸した料理。台湾の香りのする柔らかくジューシーな肉が口の中でとろける。野菜の煮汁を用いたソースはふくよかで、豚肉との相性が抜群だ。新メニューだという日本の菓子をモチーフにしたというデザートの餅もよかった。
#12に続く
次回:ハーブを使ったスパで心身がとろける幸福を味わう!
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チャイナ エアライン公式ホームページ
文/藤村 岳