南北に長く広がる日本は、その土地土地の風土に根付いた産業が古くから伝わってきている。その伝統を継承しつつ、”今”を取り込む。そんな新しい動きが其処此処から生まれている。地元に根付きつつ、世界をも見据えた新しいMade in Japanの波。そこから生まれるプロダクツにこそ、これからの日本を牽引する可能性があるのではないか。その息吹を体現する、新世代ローカルプロダクツを厳選した。
足元をもてなすコットンの技!

NOUTOMI【ノウトミ】/奈良
1937年に創業、奈良で靴下を作り続けて80年の「野富」が、阪急百貨店と組んで作ったファクトリーブランド。OEMも数多く手がける。
充実した編機と綿へのこだわり
最新鋭の自動靴下編み機をはじめ、数多くの編み機を有し、多彩で緻密な物作りができる環境にある野富。国内外のメーカーなどのOEMも行っており、その技術や表現力の高さはお墨付き。阪急百貨店と組み、オリジナルブランドを発信している。ビジネス系からカジュアルまで充実するなか、得意とするのは綿100%の靴下。技術を駆使し、優しい履き心地と耐久性に優れたソックスを提供。選ぶのも楽しい豊富なカラーバリエーションも特徴で、リピーターが増え続けている注目株だ。
オーダー会とファクトリー(写真2枚)
奈良で靴下作りが盛んな理由
■高品質な綿の産地であった ■繊維問屋の集積地、大阪に近い ■いい原料、編み機が集まっている
[MEN’S EX 2017年11月号の記事を再構成]
撮影/ケビン・チャン スタイリング/武内雅英(CODE) 取材・文/中河由起恵(PARAGRAPH)
※表示価格は税抜き