ここでは近代日本を支えてきた老舗メーカーから、新たな発想で躍進する新進メゾンまで、こだわりのメイド・イン・ジャパンを生み出すブランドを紹介しよう。便利さの追求は、単に「ラクをしたい」という怠惰な欲求ではない。むしろ毎日の生活をより便利で快適にすることで心地よさを体感できる豊かな日常の追求だったはずだ。戦後の日本人が磨き上げてきた技術の推進力は、まさにここにある。
アルミ×ファッション×香りの新発想
「”香りを付け替える”という新発想です」
コトモノミチ at TOKYO
マネージャー
仲川依利子さん

ALMA【アルーマ】/東京
デザインオフィスと東京・墨田区で50年以上金型設計や製造を手がける町工場とのコラボレートから生まれた香るアクセサリー。
アルミの塊から削り出した精巧な技術の賜物
アロマオイルを仕込むことができるピンズという新しいアクセサリー。デザイナーのアイデアと下町の金属加工工場の職人技術の結晶として誕生したものだ。「香水は一度付けると数時間残りますが、気分に応じて時間や場所を選ばず付け替えられるのがアロマピンズの利点」(仲川さん)。職人が機械と向き合い手作業で削り出すため、生産数は1日50個程度だそう。
商品の詳細(写真2枚)
[MEN’S EX 2017年11月号の記事を再構成]
撮影/ケビン・チャン スタイリング/武内雅英(CODE) 文/池田保行(04)
※表示価格は税抜き