SUITS OF THE YEAR 2018
アート&カルチャー部門

スーツをエンタメにした男
俳優 田中 圭さん
主演ドラマ『おっさんずラブ』が今年大ヒット。以降も話題の映画やドラマに立て続けに出演するなど、今最も”旬”な俳優の田中 圭さん。スーツ姿の役柄も多く、その美しい着こなしも今賞選出の理由となった。
田中 圭(たなか・けい)
1984年生まれ、2000年デビュー。’03年『WATER BOYS』で注目を集め、映画やドラマに出演多数。’07年には舞台へも進出、実力派俳優としての地歩を固める。
「衣装がスーツだと、気持ちが引き締まる。やっぱりこれは男の勝負服なんですね」
男性同士のピュアな恋愛を描いた『おっさんずラブ』のサラリーマン役に代表されるように、田中さんは役柄としてスーツを着ることが多い。女性ファンの間ではその着こなしがたびたび話題になるが、スーツ姿で演じることをどう感じているのだろうか。
「確かに僕の衣装はほとんどスーツ。スーツを着ない役のほうが珍しいくらいですね。プライベートではリラックスできる格好で過ごすことが多い分、スーツを着るとやっぱりピリッと気持ちが引き締まります。もちろん一口にスーツといっても、演じる役によって用意されるタイプはさまざま。それをリアルに着こなすのも役者の力量だと思っていますから、俳優の先輩やスタイリストの皆さんから格好いい着方や所作を教えてもらっています」