13種類のカクテルを一気に試飲! 味や香り、コンセプトをじっくり審査!

そして私は今回、日本ホテルバーメンズ協会の方たちやバー評論家の方といった錚々たる面々の中に、女子的な観点から審査をすべく、特別審査員として参加させていただくこととなった。カクテルの審査をするのは、もちろん初体験。大会が始まってまもなく、別室に通されると、デスクの上には審査用紙が用意され、まるで試験会場のような雰囲気……!


もちろん、一気に13種類のカクテルを次々に飲んでいくという体験は初めてのこと。
全13種のカクテルは、エントリーNo.順に1〜3、4〜6、7〜9、10〜13と4回に分けて運ばれてきて、これらを順に審査していく。前のタームに対して、次のタームはこうだったなとか、あ、やっぱりさっきのはこれくらいかなとか、いろいろ前後の味を思い出しながら採点していった。原材料の数なども規定が定められており、これをオーバーして作られたものは減点対象となる。見た目や味、香りだけでなく、そうした材料の使い方が審査基準になっているのも、プロフェッショナルなバーテンダーたちが腕を競うカクテルコンペティションならではだ。

13種類を飲み終わる頃には、結構ほろ酔い。しかし不思議なことに、最初の香りや見た目ももちろんだが、私でも「あ、これは美味しい!」と直感的に思うものとそうでもないものがあり、美味しいカクテルは最初の一口で印象に残ることを実感した。全13種を飲んだうち、「もう1回飲みたい」と思ったものが4つに絞られた。そしてその中でもまた何度か飲み比べて迷いながら、それらに高得点をつけていった。