まだまだある奥野さんのヒット企画!
- 尾州の生地メーカー、広島の日本最古と言われるデニム工場、ルチアーノ バルベラの工場などへ雑誌の取材とリングヂャケットの製品を連動させた企画。
- 広島の生地メーカーが織った生地をシヴィリアに持ち込んだ別注。
- バルバに日本製の高機能素材を持ち込んでシャツに仕立ててもらう。
- 尾州のコットン×ウール×モヘア×リネン生地で作った高級感たっぷりのマドラスチェックのジャケット。
- 昔のリーバイスのピケ素材を尾州の生地メーカーで復刻。
- 空気を多く含む糸を使い、織物なのに伸縮性があり、着心地の良い素材を使ったバルーンシリーズ。
いまではイタリアのハンドメイドも展開中
さまざまなトライアルを繰り返し、4〜5年前から取り組みを始めたのがナポリのハンドメイドによるラインだ。日本でナポリ風の一着を再現しようとすると、非常にキレイに仕上がるのだが、正確すぎて味わいが失われるほか、コストが高くなる問題がある。それならば、無理に日本で作らずとも、すでにハンドメイドのインフラが整っているナポリで作る方が自然というわけだ。ただし、型紙はリングヂチャケットが日本人の体形に合うよう製作を行なっている。
日本の縫製工場と違い、なかなか指示通りに仕上がらないのはイタリア人気質。いまはイタリアの職人と丁々発止で渡り合いながら、味のあるモノ作りをしているのが楽しいそうだ。


次々とヒット企画を送り出してきた奥野さんは今後について次のように話す。「オーダーメイドと既製服の良さを知りながら、注文服のような既製服を作れたらと思っています」。これからも繰り出される企画から、今後も目が離せない。