【ファッション履歴書】リングヂャケット クリエイティブ DIV. マネージャー 奥野剛史さんの場合/前編
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奥野さんの思い出の私物を拝見 Part2(写真2枚)
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撮影/吉川寿博(トライアウト) 取材・文/川田剛史
今も現役のネイビーのジェイエムウエストンのローファー。「エディフィスに勤務時代、『フレンチファッションには必須!』と周囲に言われ、その気になって買った一足です。昼食代を削って、お金をためて昼休みに買いに行きました。ジェイエムウエストンの人に昼は足がむくむから夕方に出直すように言われて、そのとおりにしたんですよ(笑)」
「スタプレ」の愛称で知られる、リーバイスのステイ・プレスト。「ヨーロッパ製で、アメリカ物とは一味違う洒落っ気が気に入っていました」。
スタプレの品質非表示にはメイド イン イタリーの文字が。
1990年代後半から2000年代初頭頃に神戸の古着屋で買ったデッキジャケット。1940年代のビンテージだ。
19歳のとき、初めての海外旅行でアトランタに「アメリカに留学していた友人のところに1週間ほど滞在しました」。
こちらも19歳の時のアメリカ旅行の一枚。「古着のTシャツにリーバイスはビッグE……。典型的なアメカジ愛好者だった時代です」。
フランスに夢中だった20歳代中頃にパリへ。「『フランス』、『パリ』とつけば服でも本でも雑貨でも何でも買う! という時期で、当時働いていたショップ(エディフィス)で同じようにフランスにハマっていたスタッフ仲間と男二人旅でパリに行きました。のちの新婚旅行もパリに行くぐらい心酔していました。現在、仕事で行くのは主にイタリアですが、今でもフランスは好きです」。
エディフィス勤務時代、イタリアで爆買いしたスーツのうちの一着。「ナポリのサルトで仕立てた3ピースで、パンツは後ろに尾錠が付いています。今でもたまに着ていて、学ぶことが多い一着です」。
かつて職場の仲間だった方が持っていた1910年代のPコートを基にリングヂャケットが復刻したものを自腹で購入。ドレスクロージングのファクトリーで作られた本格的な作りが特徴だ。今冬、ドレッシーなアレンジを加えて再登場が予定されている。