【ファッション履歴書】エスディーアイ 代表 藤枝大嗣さんの場合

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藤枝さんのファッション観は?

結局、コロネット商会に13年勤務したのち、1989年に退社。そこから29年、ご自身の会社を立ち上げ、現在に至る。

「コロネット商会での13年が今を支えてくれている礎と思い、感謝しています。独立後の29年間、いろいろな人との出会いがあるのも、そのおかげです」。先述のゴヤールのビンテージのバッグなど、数々の貴重な製品をお持ちの藤枝さんにファッション観について聞いてみた。

「私はコレクターではありません。固執して、こうでなくちゃいけないという職人気質ではないんです。靴、パンツ、時計。いろいろなものを持っていますが、コレクターとしてではなくて、そのときにいいと思ったものが欲しいんです」。

もともとファッションに囲まれた環境に生まれ、一流のものを探し出す人と仕事をしたことで、藤枝さんの時代を見抜く目が養われたようだ。これからも多くの洒落者を唸らせる藤枝さんの提案が今から楽しみだ。

藤枝さんのファッションチェック

INFORMATION

■マリネッラのイベントが開催される
マリネッラ社の現当主であるマウリッツィオ・マリネッラさんとご長男のアレッサンドロ・マリネッラさんが来日してのイベントが行われる。お二人から、顧客それぞれに合ったコーディネートを提案してもらえるというから、洒落者にはたまらないイベントだ。またネクタイの結び方やメンテナンス方法などについて、お二人からレクチャーしてもらえるというのもうれしい限り。
そのほか1930〜70年代に作られた柄を復刻したアーカイブタイの数量限定販売、ナポリ本店でも人気の高いスモールレザーグッズの特別販売もあり。貴重な機会なので、ぜひ足を運んでほしい。

「来日コーディネート販売会」
開催日時:2018年4月6日(金)11:00〜19:30
会場:マリネッラ ナポリ 丸の内 東京都千代田区丸の内2−6−1丸の内ブリックスクエア1F
TEL:03-3217-2871
http://marinellatokyo.jp”>
当日3万円(本体)以上購入した方には、丸の内限定ピンドットポケットチーフをプレゼント。くわえて両名との記念撮影が予定されており、撮影後のスナップにサインを添えてプレゼントされる。 ※前日までにスタッフに連絡をすれば、来店予約が可能。



■東京ミッドタウンではネクタイ受注会を開催
マリネッラ ナポリ 東京ミッドタウンでは、2018年4月7日(土)、8日(日)にネクタイ受注会が開催される。ナポリ本店にストックされている貴重なスミズーラ用生地も多数用意され、本店さながらの雰囲気の中でオーダーが可能。両日ともマウリッツィオさん、アレッサンドロさんが店頭でスミズーラの対応を行う。
※前日までにスタッフに連絡をすれば、来店予約も可能。

会場:マリネッラ ナポリ 東京ミッドタウン 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウ ン ガレリア1階
TEL:03-5413-7651

会期中3本以上オーダーを頂いたお客様へ限定ノベルティータイを1本プレゼント。 また、オーダー特典として、ナポリ本店工房でのタイのメンテナンスも1本8640円 (税込)にて可能。



撮影/久保田彩子 取材・文/川田剛史

32歳の藤枝さん。ヨーロッパ出張時、ジバンシィのデザイナー(当時)のドリアンさんとのデザインセレクトミーティングの一コマ。

32歳の藤枝さん。ヨーロッパ出張時、ジバンシィのデザイナー(当時)のドリアンさんとのデザインセレクトミーティングの一コマ。

24歳のとき、コロネット商会入社後のオフィスで働く様子。デスクの上に当時のゴヤールが写っているのにご注目。

24歳のとき、コロネット商会入社後のオフィスで働く様子。デスクの上に当時のゴヤールが写っているのにご注目。

20歳くらいのときの一枚。大学時代のスキークラブの雪上合宿でスラローム練習に打ち込む様子が撮影されている。

20歳くらいのときの一枚。大学時代のスキークラブの雪上合宿でスラローム練習に打ち込む様子が撮影されている。

高校時代の夏の写真から、流行に敏感な若者だった様子が伝わる。おそらく17歳ごろで、場所は伊豆白浜だと思いますとのこと。

高校時代の夏の写真から、流行に敏感な若者だった様子が伝わる。おそらく17歳ごろで、場所は伊豆白浜だと思いますとのこと。

お持ちのなかで最も古いマリネッラのタイ。正確にはわからないが28〜30年くらい前のもので、いまとはラベルが異なっている。藤枝さんは芯地を変えクリーニングをするなど、仕立て直しをしながら、長く愛用している。

お持ちのなかで最も古いマリネッラのタイ。正確にはわからないが28〜30年くらい前のもので、いまとはラベルが異なっている。藤枝さんは芯地を変えクリーニングをするなど、仕立て直しをしながら、長く愛用している。

クルマのレザーシートを手掛けることで知られるコノリー製のカフリンクス。8と88がデザインされている。「ロンドンのミューズ(馬小屋が左右に並ぶ横町の意味)に一号店があって、そこで購入したものです。レーシングドライバーのジム・クラークに由来する数字だそうで、日本でも8は縁起がいいと思って」。

クルマのレザーシートを手掛けることで知られるコノリー製のカフリンクス。8と88がデザインされている。「ロンドンのミューズ(馬小屋が左右に並ぶ横町の意味)に一号店があって、そこで購入したものです。レーシングドライバーのジム・クラークに由来する数字だそうで、日本でも8は縁起がいいと思って」。

「一目ぼれでした」と語るのは15年前にフィレンツェのアンティークショップで見つけたパテックフィリップのトップハット。なんとカルティエとのダブルネームだ。

「一目ぼれでした」と語るのは15年前にフィレンツェのアンティークショップで見つけたパテックフィリップのトップハット。なんとカルティエとのダブルネームだ。

スーツ/イザイア、シャツ/メローラ&デレーロ製、マリネッラ、シューズ/ステファノ ベーメル。「みんなと同じものが嫌なんです」とオーダーづくしの藤枝さん。スーツは、マリネッラの2階のサロンにあったホームスパン(地元の生地屋から仕入れらたもの)を気に入って、その生地をイザイアに持ち込んで仕立てた一着。「華麗なる賭け」に登場したスティーブ・マックィーンのスーツをイメージして3ピースで作られた。シャツは12年前にマリネッラのショップを東京にオープンしたときにオーダーしたもので、タキシードにも合わせられるよう、フライフロントになっている。

スーツ/イザイア、シャツ/メローラ&デレーロ製、マリネッラ、シューズ/ステファノ ベーメル。「みんなと同じものが嫌なんです」とオーダーづくしの藤枝さん。スーツは、マリネッラの2階のサロンにあったホームスパン(地元の生地屋から仕入れらたもの)を気に入って、その生地をイザイアに持ち込んで仕立てた一着。「華麗なる賭け」に登場したスティーブ・マックィーンのスーツをイメージして3ピースで作られた。シャツは12年前にマリネッラのショップを東京にオープンしたときにオーダーしたもので、タキシードにも合わせられるよう、フライフロントになっている。

ステファノ ベーメルの靴は、バックルがシルバーになっていて、15年は愛用しているお気に入りのオーダーメイドだ。

ステファノ ベーメルの靴は、バックルがシルバーになっていて、15年は愛用しているお気に入りのオーダーメイドだ。

アントニオ パニコのポロコートは英国のW.BILLのカバードクロスで仕立てたもの。藤枝さんは、これまでにアントニオ パニコでは15着ほど、洋服を仕立てている。「時代に合わせシルエットが変わると商売柄、着られなくなってしまいます。でも、これは長く愛用しています」。

アントニオ パニコのポロコートは英国のW.BILLのカバードクロスで仕立てたもの。藤枝さんは、これまでにアントニオ パニコでは15着ほど、洋服を仕立てている。「時代に合わせシルエットが変わると商売柄、着られなくなってしまいます。でも、これは長く愛用しています」。

マリネッラのシルクストールは7、8年前に色柄違いで3枚合わせて購入。「英国のものだとサイズは30×180cmが一般的。こちらは幅がダブル仕立て(幅が2倍で長さも長い)のうえ、フリンジが好きなんです」。

マリネッラのシルクストールは7、8年前に色柄違いで3枚合わせて購入。「英国のものだとサイズは30×180cmが一般的。こちらは幅がダブル仕立て(幅が2倍で長さも長い)のうえ、フリンジが好きなんです」。

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