【ファッション履歴書】デニム・デザイナー 林 芳亨さんの場合/前編

NULL

>> この記事の先頭に戻る

大学時代の愛用品はリーバイス501

大学生になると、巷ではサーフファッションが大人気に。若者の間ではフレアパンツが流行していたが「お金がなかった」という林さんはもっぱら古着のリーバイスの501。

「1970年代はリーバイス646、517(前者はフレア、後者はブーツカット)とか、リーのブーツカットが売れていました。当時は業者が大量に古着を買い付けてきて、人気のあるものを選別して店に並べていてね。(リーバイスの)Gジャンはサードばかりが人気で、ファーストやセカンドなんて、店頭で『ご自由にお持ちください』と捨てていた状況。僕はお金がないからスリムに見える501ばかり。この時代は5900円でビッグEも手に入った」。

でも、フレアではない501が決してかっこ悪いわけでもなく、「なんでもありの時代」だったそうだ。当時の流行として「ノースフェイスやキャンプセブンのダウンウェアの登場が印象的だった」と林さんは振り返る。



コラム:思い出の一枚

デニム・デザイナー 林 芳亨さん
30歳のころ、伊勢にて撮影した一枚。


サーフ、ヒッピーカルチャー全盛の時代の笑い話も聞かせてもらった。 「レインボーサンダルが1万円で売られていて、レッドウイングのブーツ、トレーナーなどが『Made in U.S.Aカタログ』(※)で紹介されていた時代です。アイビーが大好きな先輩がアメリカに行って帰ってきたらヒッピーになっていた(笑)。自分のイメージと現地とのギャップがあったんやろう。ベトナム戦争のあった時代だし」。

※読売新聞社が、1975年に発行したムック本。ファッションアイテムを主軸に、アメリカのライフスタイルを紹介し、当時の若者に大きな反響を呼んだ。

林さんのスタイルはヒッピーの流れも理解しつつ、結局は元のアイビーテイストに戻った。1980年代になるとテクノがブームとなり、世の中はDCブームへ。

「テクノの前にリーバイス606が流行って、ラモーンズがはいていたでしょ。次にYMO、デビッド・バーンなどでテクノカットが流行って、流行はモード寄りに。またBCBGといったフランス物の流行もあった。そのころ僕はアイクベイハーのシャツに501、ジョン スメドレー。スタイルは変わらないけれど、物の質が良くなっていく。年を重ねると新しいものよりも上質なものや身体に合うものを選ぶようになるからね」。

>>[後編]はこちら



コラム:NEWS

リゾルトのフェアが開催される! 今後のリゾルトのフェア情報をご紹介。フィッティングデイには林さんも来場するので、ぜひこの機会に最適なジーンズを手に入れてほしい。

SPIKE
フェア開催期間:2月10日〜2月18日
住所:岐阜県岐阜市鷹見町7
TEL:058-269-4505
営業時間:11時〜20時
URL:http://www.spike-select.net/
フィッティングデイ:2月10日(土)、11日(日)

Level4
フェア開催期間:2月17日〜25日
住所:神奈川県横浜市保土ヶ谷区帷子町2-51-1
TEL:045-459-9537
営業時間:12時〜20時
URL:http://level04.com/
フィッティングデイ:2月17日(土)、18日(日)

※フィッティングデイの開催時間はリゾルト 公式ホームページ内のブログでご確認ください。

撮影/久保田彩子 取材・文/川田剛史

2025

VOL.345

Spring

  1. 3
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
pagetop