
価格は5万円台だったと記憶していますが、今は改良が加わってもう少し高くなっています。世の中にはもっと高額な機械式時計が山ほどありますけど、この時計はなぜかそんな高級時計を知り尽くした時計業界のかたがたに、やけに好意的に受け入れていただける不思議な時計です。
その理由は、1938年にオリスが開発した元祖ポインターデイト(赤い先端の日付表示針)、大型のリューズ、コインエッジベゼル、シースルーバックと結構見所があるからかもしれません。しかも、全体的にはおとなしいクラシックなデザインで、価格も控えめ。
どの世界にも、入門用でありながら玄人も認めるアイテムってあると思うんですが、例えばヘラブナ釣りの竹竿のような、YAMAHAのギターのような、そんな時計なのかなと思います(ちょっと、違うような気もしますが・・・)。
ちなみに、ベルトはカミーユ・フォルネ製のコノリーレザー(ベージュ)に付け替えました。純正のベルトは結構クラシックな黒革です。
さらに蛇足ですが、先日、オリスCEOのエルゾック氏が来日された際に、恐る恐るこの時計をお見せしたら大変喜んでくださいました。
で、嬉しくて取材した手帳をそのまま置いてきてしまい、オリスの広報のかたにはご迷惑をおかけしました。