
注目の技術は新開発の1.5リッターターボエンジン「1.5TSI Evo」だ。これまで主力だった1.2リッターや1.4リッターに代わるものとして開発され、出力を向上しながら燃費やCO2排出量を低減するなど効率化が図られている。年内の発表が噂される新型8代目ゴルフなども搭載する予定の今後のVWの中核を担うエンジンだ。
最高出力150PS/最大トルク250Nmと、ベースの95PS/175Nmに対して大幅なパワーアップを実現。一方でエンジン負荷の低いシーンでは4気筒のうち半分の2気筒を止めて燃費向上を図るACT(アクティブシリンダーマネジメント)を搭載、トランスミッションはデュアルクラッチ式の7速DSGを組み合わせるなどしてJC08モード燃費は17.8km/?を達成している。
アクセルペダルにそっと足をのせると、滑らかに動き出す。クラスを超えた上質さがある。さらに右足に力を込めると7速DSGが小気味よくシフトアップしていく。足回りは、専用のスポーツサスペンションを標準装備、ショックアブソーバーのダンピング特性はノーマルとスポーツの2段階に切り替えが可能となっている。またタイヤには17インチのコンチネンタル製スポーツコンタクトを装着しており”Rライン”の名にふさわしくスポーティな味付けだ。さらに、GTI譲りの電子制御式ディファレンシャルロック”XDS”を標準装備しており、スポーツドライビング時には、アンダーステアを抑制しコーナリングスピードを高めるなど、その真価を発揮する。