
まず「ランドローバー」の代表的なモデル、ディスカバリースポーツHSEに乗る。全長4610mmの比較的コンパクトなボディに、5名または3列7人乗り仕様も選択可能な日常的に使いやすいモデルだ(国産3列シートSUVのひとつ、マツダCX-8と比較すれば、CX-8のほうが全長約290mm、ホイールベースは190mm長い)
パワートレインは、最高出力180ps、最大トルク430Nmを発揮する2リッター直4ディーゼルターボエンジンに9速ATを組み合わせたもの。車重は1970kgにもなるが、エンジンはトルクフルで動力性能に不満はない。また音振対策も効いていて走り出せばディーゼル音も気にならない。
4WDは、アクティブオンデマンドカップリング方式で、ランドローバーではおなじみの走行モード制御プログラム、テレインレスポンスが備わる。「一般走行」、「草地/砂利/雪」、「泥/わだち」、「砂地」の4モードからなるが、幹線道路のような除雪の行き届いた道では、一般走行モードでも何ら問題ない。ディスカバリースポーツはランドローバーのエントリーという位置づけだけれども、そのしなやかなで軽快にも思える乗り味は全ラインアップ中でももっとも心地よいと感じるものだ。