
以前、このMBUXの開発者になぜアマゾンのアレクサやアップルのsiriやグーグルアシスタントなど既存のシステムを使わないのかとたずねたところ、自動車には特有の操作が多く、まだそれらのシステムと連携を取るのは難しいからと答えていた。そして、将来的にそれらのシステムと統合する可能性については否定していなかった。新型Aクラスに続いて、新型のBMW3シリーズにもこうしたAI音声会話システムが搭載されたが、ドイツプレミアムブランドの「できることはとにかくやってみる」という勢いには感心する。

エクステリアはCLSにはじまった新世代のものとなり、シンプルで大人っぽいデザインになった。インテリアは2つ並んだ10.25インチスクリーンを中心に、SクラスやEクラス譲りのステアリングやスイッチ類を用いた上質なものだ。ボディサイズは、従来モデル比でホイールベースを30mm延長、フロントのトレッド幅は14mm広くし、その分を後席の居住空間の拡大や荷室の使い勝手の改善にあてている。

また課題の1つだった後方視界を改善、またリアのドア形状を変更することで後席の乗降性を高めた。荷室の奥行きを115mm延長したことで荷室容量は29リッター増加し370リッターになっている。