オススメのグレードは?

日本仕様のパワートレーンは2.5リッター直4DOHC+電気モーターのハイブリッドのみ(ES300h)。豪華なバージョンL(698万円)と、ES初のスポーティ仕様Fスポーツ(629万円)、そしてノーマルグレード(580万円)という三本だて。
このうち、人気を二分しそうなバージョンLとFスポーツを乗り比べてみたけれど、見映えの点でバージョンLに軍配を挙げた筆者が、乗ってみて気に入ったのもまたそちらだった。

アクティヴ・バリアブル・サスペンションをおごるFスポーツは、鼻先の動きも軽快で、ステアリングフィールがとてもクリア。軽快感もあってそれなりに気持ちよく走ってくれるのだけれども、いかんせん街中や常用域での乗り心地が硬い。比べてスィングバルブショックアブソーバーを装備するバージョンLならば街乗りから全域に渡って乗り心地もよく、日本の高速領域であれば直進安定性にも十分優れており、望めば大胆な走りにもある程度は耐えてくれるので、ESの目指すコンセプトによくあっていると思う。