

その第一印象は、これまでより一層ロー&ワイドになったなというものだ。真正面から見るとフェンダー、ボンネットとバンパーの合わせ面が水平になり、バンパー下のエアインテークが左右そして中央まですべて繋がったこと、そしてフェンダーが幅広になったことなどが、そう感じさせるのだろうか。一方、リアビューではカレラ4シリーズだけでなくすべてのモデルで左右のテールランプが連結されて、そこに「PORSCHE」のロゴが刻み入れられているのが印象的。やはり水平基調が強調され、力強くシンプル、未来的でありまたグラマーな独特の雰囲気だ。
詳細なサイズは明らかにされていないものの、全長、全高は従来とほとんど変わらない。一方で全幅は後輪駆動のカレラSで従来より40mm増やされているという。実はこれまで差がつけられていた後輪駆動と四輪駆動のリアフェンダーが今回からワイドな側のいわゆるカレラ4ボディに統一されたのだ。しかもフロント側は45mm拡幅されているから、なるほど実際にも相当にワイドになっている。その上、フロントが245/35ZR20、リアが305/30ZR21という前後異径タイヤの採用もあり、全体的にコンパクト…ではないが凝縮感が強まったという印象である。