
通常、はるか高空を飛んでいる飛行機というのはそのディテールを(よほど目が良くない限り)地上からは視認できず、かといって空港などで比較的近くから視認しようにも、見ることができる角度は限られている。すなわち「横から」とか「斜め下から」とか、せいぜいそのぐらいである。だがここFLIGHT PARKでは、自分が望むすべての角度から愛しきヒコーキを仔細に眺め尽くすことができるのだ。や、さすがに「真上から」というのは建物の構造的に無理だが、それ以外はほぼすべてOKだ。ちなみに筆者は「主脚」部分が気に入った。一般人が787の美脚をこれほど間近で見れる場所は、日本広しといえどもほかにないだろう。ただ、いつまでもファナティックでオタッキーな話ばかりをしていても仕方ないため、先へ進もう。
「ボーイングファクトリー」と名付けられたコーナーでは、まるでボーイング社のエバレット工場にいるかのような体験ができる。大型貨物輸送機「ドリームリフター」によって世界各地から輸送される部品がどのように組み立てられているのかがよくわかる展示だ。


紙ヒコーキを折って光のゲート空間に飛ばし、それが光に触れると空間全体の色が変わり、音が響きわたる「奏でる!紙ヒコーキ場」や、紙に描いた飛行機をスキャンし、その飛行機をドーム空間内で(自分の操縦により)立体的に飛び回らせる「お絵かきヒコーキ」、あるいは航空会社のさまざまな仕事を体験できる「エアラインスタジオ」は、子供連れのご家族はかなり楽しめるだろう。というか、筆者も実は大いに楽しんだ。