今回試乗したジャガーの歴代モデル(写真4枚)
現代のXJシリーズ、それも北京ショーにてデビューしたばかりのアニバーサリーモデル「XJ50」のディーゼルにも乗った。日本未導入のXJディーゼル、だが、そのエンジン性能の素晴らしさはレンジローバーで確認済み。最高出力が300psで最大トルクは700Nmというから、これはもう立派にスポーツサルーンのスペックだ。
ブラックアウトグリルや専用デザインのバンパー、20インチホイールなどXJ50にはノーマルのXJにはない特徴がいくつかある。
最大トルクが千回転あたりから供給されるため、軽く踏むだけで面白いくらいに好きな速度にのせていける。現行モデルであるX351自体、アルミニウムボディの採用により重量1.8トン級と大型クラスのサルーンとしては異例に軽い。そこに700Nmというビッグトルクを掛けるのだから、ミドルクラスサルーンのように加速して当然だろう。
確かな手応えのハンドリング性能と相まって、現代を代表するラグジュアリーサルーンだと改めて評価するとともに、初代XJからのスポーツサルーンとしての血脈も濃く受け継いでいると再認識した。
文/西川 淳 写真/ジャガー・ランドーバー・ジャパン 構成/iconic