歴代モデル一気乗りで見えた「ジャガーXJ」のスポーツサルーンとしての資質

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今回試乗したジャガーの歴代モデル(写真4枚)

現代のXJシリーズ、それも北京ショーにてデビューしたばかりのアニバーサリーモデル「XJ50」のディーゼルにも乗った。日本未導入のXJディーゼル、だが、そのエンジン性能の素晴らしさはレンジローバーで確認済み。最高出力が300psで最大トルクは700Nmというから、これはもう立派にスポーツサルーンのスペックだ。

ブラックアウトグリルや専用デザインのバンパー、20インチホイールなどXJ50にはノーマルのXJにはない特徴がいくつかある。

最大トルクが千回転あたりから供給されるため、軽く踏むだけで面白いくらいに好きな速度にのせていける。現行モデルであるX351自体、アルミニウムボディの採用により重量1.8トン級と大型クラスのサルーンとしては異例に軽い。そこに700Nmというビッグトルクを掛けるのだから、ミドルクラスサルーンのように加速して当然だろう。

確かな手応えのハンドリング性能と相まって、現代を代表するラグジュアリーサルーンだと改めて評価するとともに、初代XJからのスポーツサルーンとしての血脈も濃く受け継いでいると再認識した。



文/西川 淳 写真/ジャガー・ランドーバー・ジャパン 構成/iconic

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1973年にデビューしたシリーズ2のクーペモデル。シリーズ1同様にストレート6と5.3?のV12エンジンが用意されていた。写真のクーペは1975年から生産され、約1万台しか作られなかった。

1973年にデビューしたシリーズ2のクーペモデル。シリーズ1同様にストレート6と5.3?のV12エンジンが用意されていた。写真のクーペは1975年から生産され、約1万台しか作られなかった。

初めてアルミモノコックボディを採用して2002年にデビューしたX350系。試乗したのは2008年式のスーパーV8でこちらも僅か863台しか生産されなかった希少モデルである。

初めてアルミモノコックボディを採用して2002年にデビューしたX350系。試乗したのは2008年式のスーパーV8でこちらも僅か863台しか生産されなかった希少モデルである。

こちらはX308と呼ばれ、1998年から2003年まで製造されたモデル。X300系の後期に位置する車で、今回のイベント用にジャガーが見つけ出して購入。今回のツアーで最も感銘を受けたのがこのモデルだ。

こちらはX308と呼ばれ、1998年から2003年まで製造されたモデル。X300系の後期に位置する車で、今回のイベント用にジャガーが見つけ出して購入。今回のツアーで最も感銘を受けたのがこのモデルだ。

1979年にデビューしたシリーズ3。試乗したのは87年式のXJ6で4.2リットルエンジンを積んだ最後のソブリンである。直進性も良いがなによりハンドリングが軽いのには驚かされた。

1979年にデビューしたシリーズ3。試乗したのは87年式のXJ6で4.2リットルエンジンを積んだ最後のソブリンである。直進性も良いがなによりハンドリングが軽いのには驚かされた。

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