3代目CLSのボディデザイン(写真2枚)
新型のエクステリアデザインはプレスラインやエッジなどを極力省いたシンプルなものになった。フロントまわりはサメの尖った鼻先をモチーフにしたというが、たしかに斜め前方の低い位置から眺めてみると、サメに似ているように見える。
この新型CLSのデザインは、新世代のメルセデスのデザイン言語が初めて用いられたものであり、日本でも近日登場予定の新型Aクラスなどもこの流れを汲んでいる。意図的にプレスラインの数なども減らされているだけに、最初は少し物足りないような気もしたけれど、しばらく時間をともにすごしていると自然と馴染んできた。
車内に乗り込むと、パフュームアトマイザーのいい香りがする。これはCLSに限らずグローブボックス内に装着するいわゆる車内用の香水だが、近年は自動車各社でもこうした車内の香りなどの効果に関する研究も進んでおり、とてもリラックスできるものが多い。ちなみにメルセデスでは7種類の香りを用意している。

インパネの中央には12.3インチのディスプレイを配し、その下側にはダッシュボードからドアに至るまで乗員を囲むようにカーブしたグレーのウッドパネルが張り巡らされている。その真中に4つ、左右に2つ、計6つが配されたエアアウトレットにはアンビエントライトが仕込まれており、妖しく光っている。その種類はなんと64色、さらにエアコンの温度を上げると赤く、下げると青く光るギミックまでも用意されている。