グルーミングハウスにもベントレーのエンブレムが!(写真3枚)
ここから先はベンテイガのリアシートがあてがわれることとなった。いくつかの狭い路地を抜けて、たどり着いたのはニューバーグストリート。通りの入り口でクルマを降り、2?3分ほど歩いてたどり着いたのはイギリスの伝統を伝えるバーバー”Pankhurst”である。ここで受けたのはクラシックシェービング。待合室でウィスキーをいただいた後、剃刀を当ててもらう。これは、まさにイギリス紳士の嗜み。バーバーは社交場でもあるというから、時にはベントレー オーナー同士の会話がここで繰り広げられたりもするのかもしれない……。そんなことを思いながら、すっきりとしたところで、今回の旅は終了と相成った。
いわゆるラグジュアリーカーの側面が大きくフィーチャーされがちではあるが、元々ベントレーは、より快適にという前により速くを志向してきたグランドツーリングカーであり、どれも生粋のドライバーズカーである。ベンテイガV8もその例に漏れず、移動の時間をとても豊かなものにしてくれた。助手席にも後席にも乗ったが、特等席はやはりドライバーズシートだったということも、改めて記しておこう。
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文/島下泰久 写真/ベントレージャパン 編集/iconic