日本で人気なのはハイブリッドモデル
新型フォレスターの注目グレード「Advance」のボディをチェック(写真2枚)
そんな海外人気が高くて数多くの車両を輸出するフォレスターだが、国内に目を向けると、新グレード「Advance」の発売を9月14日に開始したことがトピック。実は新型フォレスターを発売して以降、受注の約4割を占めているのが、このAdvanceなのだという。

最大の特徴が、新パワーユニットe-BOXERの存在。先代インプレッサ、XVにラインナップしていたハイブリッドユニットの進化バージョンなのだが、低燃費性能だけをクローズアップするのではなく、エンジンだけでは表現できなかった、モータードライブがもたらす心地よさ、つまり、スムーズさやレスポンスを手に入れている。
発進はモーターのみで行われるため、いうまでもなく静かであり、スムーズだ。そして、アクセルを踏み込んでいくと、やがてメインパワーとなる2リッター水平対向直噴ガソリンエンジンが始動するのだが、その繋ぎはまったく分からない。そして、エンジン駆動がメインとなり、モーター駆動はアシストへと回り、発進時に感じたスムーズさはさらに高められていく。それはパワーを加えたというよりは質感が加えられたといった印象だ。

乗り味や快適性もすこぶるいい。そもそも、新型フォレスターはスバルの新世代プラットフォームSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用したこともあって、心地よさがありながら、操縦性に愉しさがあふれるというブラッシュアップを果たしていた。そこにe-BOXERが組み合わされたことで、高速走行におけるフラット感、コーナーでの安定感など、ハンドリングから乗り心地に至るまで、さらなる気持ちよさを高めている。
まさにスバルを代表するSUVとしてだけでなく、その安全装備やパワーユニットの先進性、そして使い勝手のよさから世界中で注目を集める存在なのが新型フォレスターなのだ。
文/吉田直志 編集/iconic