
海外市場で注目度の高いスバル車
1997年に誕生し、クロスオーバーSUVの先駆けなったスバル フォレスター。今ではスバルを代表するSUVと言える存在となり、今年6月には新たな魅力を手に入れた5世代目へとスイッチした。その新型フォレスターは、セールスも好調。日本国内での受注台数は9月13日時点で1万3282台。これは当初の販売計画の5倍を超える台数だという。
発売開始以来、好調なセールスをみせるフォレスターは、日本だけでなく海外でも人気が高い車種でもある。スバルはフォレスターを最量販車種と位置づけ、グローバル戦略車として日本はもとより、世界各国で販売。とくに欧州、北米では人気を集めている。昨年(先代モデル末期)の日本での販売台数1万9937台に対して、全生産台数はなんと28万1014台。日本で販売した割合は、全生産台数の約7.1%に過ぎない(最も大きなマーケットは米国の17万7563台で全生産台数の約63%にも達している)。
その人気を支えるのがフォレスターの優れた実用性だ。日本ではアイサイトによる安全性の高さが注目されているが、それ以上に、スバル伝統の4WDシステムによる走破性や、荷室の広さやクルマそのものの使い勝手の良さが人気の要因。それはフォレスターに限らず、アウトバックなど、グローバル展開しているすべてのスバル車に共通していることだ。
ちなみに今年1月から7月までのスバル車の国内生産台数は約38万台(世界での生産台数は約57万台)。そして輸出台数は約30万台。いかにフォレスターを始めとしたスバルブランドが、海外での人気が高いのかがわかる。