ジャガーXFスポーツブレイク
あえてワゴンと呼ばない、これもまたプレミアム(写真3枚)
最後は輸入車からセレクトするが、ここでもあえて王道は狙わず、まさに「通好み」の車種を紹介する。
それが昨年11月に日本でも発売を開始したジャガーのプレミアムセグメントである「XF」のステーションワゴンモデルである「スポーツブレイク」だ。
ワゴンとはあえて言わず、スポーツブレイクと言う点も思わず「何か違うな」と感じさせる。
つまりこの車名、19世紀頃の狩猟用のオープン馬車であるシューティングブレイクからインスパイアしたようなもので、もともとクーペ的なスタイリッシュなボディに高い積載能力を持たせることで、王道のステーションワゴンとは異なる世界観を持たせている。
もともとプレミアム&スポーツセダンであるXFをベースとしていることもあり、その走りは俊敏だ。それでいて高速道路では驚くほど快適。長距離だって楽にこなす点は王道路線のステーションワゴンも共通だが、このクルマの神髄はコーナリング性能の高さにある。そこがまさにスポーツのスポーツたるゆえん、昨今の電子制御慣れした足回りではなく、そこにはジャガーらしいキレと懐の深いハンドリングを感じ取ることができる。
ステーションワゴンとしても一級品で、容量、シートアレンジ、さらにリアにはセルフレベリング機構付きのサスペンションを搭載することで積載物に合わせて常にフラットにボディを保つ。
ハイパワーなガソリンエンジンも魅力的だがジャガーには環境性能にも優れた高性能のインジニウムクリーンディーゼルがある。
「どこまでも遠くまで走りたい」のならランニングコストだってしっかり考えることは重要。その点でもクリーンディーゼルモデルはオススメである。