
ところで今回の試乗会には、JCWのブランドアンバサダー、チャーリー・クーパー氏がプレゼンテーションに参加した。そう、この名前でお分かりだろう。ジョン・クーパー氏のお孫さんだ。チャーリー氏の熱い”ミニ愛”はもちろん、ジョン・クーパー・ワークス・チャレンジ(現在のミニ・チャレンジ)に参戦した経験も持ち、そのドライビング技術も本物。チャーリー氏は現在はイギリスやイタリアのみの開催であるJCWのレーシングシリーズを世界中で開催したいとも言っていた。

そんなまさに直系であるチャーリー氏が、これからのJCWをどう造り上げていくのか? 彼曰く、大事なキーワードは初代のクラシックミニから脈々と続く「スタイリング」、そしてミニは今もなお「イギリス」の象徴であること、そしてやはり「ゴーカートフィール」だと言う。
そう言われてあらためてJCWの各モデルに試乗してみれば、最新のJCWでは、かつてのクーパー氏のクルマ作りと現代的な感性とがうまくバランスされていると思うのだ。
取材・文/iconic