次世代カーの試金石

新型クラウンのパワートレーンは、3種類ある。最上級モデルが3.5リッターV6エンジン+モーターのハイブリッド。ミドルレンジは、2.5リッター直4エンジン+モーターのハイブリッド。これは2WDだけでなく、4WDの設定もある。そして最廉価のガソリンモデルには2リッター直4ターボエンジンに8速ATを組み合わせる。

3.5リッターハイブリッド仕様がもっとも静かで乗り心地がいい。後席のシートは座った瞬間に体を柔らかくホールドしてくれる。聞けば、3.5リッターハイブリッドのみリアガラスの板厚をアップし、高周波吸音材を多く使用するなど静粛性向上の対策が施されていた。

2.5リッターハイブリッドは現行カムリと共通のものだ。パワフルな印象はないが、このパワーユニットのウリはなんといっても燃費。WLTCモードでリッター20km、JC08モードならリッター24kmと、新型クラウンのラインナップのなかで最良値を誇る。

2リッターターボの「RS」がもっとも若々しく軽快だ。エンジンは軽く吹け上がるし、8速ATの切れ味もいい。また減衰力が変更可能な可変ダンパーや専用のフロントスタビライザーなど足回りも強化されており、18インチのスポーティなタイヤを履きこなして、フラットな乗り心地を実現していた。