
長野県・白馬で、8月と9月の週末に、都会じゃ絶対に味わえない新型メルセデス・ベンツGクラスの悪路走破性能と、マウンテンバイク(MTB)などのアウトドアアクティビティをまとめて体験できるキャンプイベント「Private G Activity in HAKUBA」が開催される。ひと足先に体験してきたので、その模様をレポートする。
いまでは都心に住まう成功者のアイコンのような存在になったGクラスだが、そもそものルーツは1979年に誕生した軍用車両だ。ドイツ語でオフロードカーを意味する”ゲレンデヴァーゲン”を民生用にする際、その頭文字をとって”Gクラス”と名付けられた。
Gクラスとなり、たびたびの改良で数々の快適装備が追加されたが、基本骨格は約40年間変わることがなかった。それは何よりオフロード性能を最重要視してのことだ。皮肉なもので、世界でも有数の性能をもったオフロードモデルが、都市生活者に支持されている。かつては軍用車両だった無骨なスタイルのまま約40年間大きく変わることなく作り続けてこられた本物がもつオーラが、オフロードを走らない人たちにも伝わっているということだろう。
今年6月、新型Gクラスが発表された。約40年の歴史において最大のアップデイトが施されている。そこでGクラスの開発エンジニア陣が腐心したのが、最新の安全性を担保しながら、これまでのデザインを維持することだった。実は先代との外観上の共通部品はヘッドライトウォッシャーノズルとドアハンドル、リアのスペアタイヤくらいしかない。それでもおそらくクルマに興味がない人にとっては新旧の見分けがつかないであろうほどにキープコンセプトだ。しかし、中身はまったくの別物。インテリアは最新のメルセデスデザインで、走行性能面でもオフロードはもちろんオンロード性能も飛躍的に進化している。
特別なルートと特別なおもてなし

新型の登場を機に、Gクラスがもつ本来の性能を味わってほしいと企画されたのが、メルセデス・ベンツ日本と白馬観光開発の協力によって実現した1泊2日のキャンプイベント「Private G Activity in HAKUBA」だ。会場となるのは白馬岩岳マウンテンリゾート。ここは、夏はMTB、冬はスキーやスノーボードなど、アウトドア好きにとっての聖地だ。