SUVを買う前に知っておきたいコト「そもそもSUVって何だ?」

NULL

>> この記事の先頭に戻る

レクサスのSUV
90年代に登場した新しいSUVが乗用車と同じプラットフォームを使い、快適性を追求したモデル。レクサスの初代RXなどは北米で大ヒット。世界的なSUVブームのきっかけとなった。

2大派閥と新興派閥の対決

21世紀になると、SUVカテゴリーに新しい流れが誕生する。それが乗用車から派生したタイプだ。スタイルこそピックアップトラックの派生タイプを模しながらも、乗用車のプラットフォームを使うことで、当初から快適性を持ち合わせており、気軽に乗れるモデルとして広まっていった。

ピックアップトラックの派生タイプに比べると悪路走破性は劣るが、電子制御による4WDシステムによってその弱点をフォロー。快適性と走破性のバランスは、各ブランドや各モデルによって異なるが、スポーティな走りと、スタイリッシュなデザインといった味付けが加わっていく。

現在のSUVは、この乗用車派生タイプが主流。その流れをうけて、軍用モデルからスタートしたランドローバーやジープは近年になって、ヘビーデューティなモデルだけでなく、乗用車派生モデルをラインナップに加えている。また、同じ軍用車から派生したランドクルーザーには、ピックアップトラックから派生したハイラックスサーフをベースにしたランドクルーザープラドが加わった。

新型Gクラス
1970年代に登場したGクラスが、その誕生から40年経って初めて新型に生まれ変わったことで話題になった。新型の外観は、従来型から大きく変えずに中身を一新している。

関連記事:新型メルセデス Gクラス、約40年ぶりの「全面刷新」で一体どこが変わった?

いずれにしても、昨今のSUVはスタイルこそ似ているものの、そのルーツを辿ることで、各ブランド、各モデルで味付けや方向性などに明確な違いが見えてくる。それらは乗り味の違い、スタイル、そして価格帯に現れているのだ。

この連載では、そんな生い立ちを探ることで見えてくるSUV選びの極意に迫ってみたいと思う。そこで次回は、日本製SUVの中でもその手軽さと性能の高さから注目を集める最新SUVを掘り下げていこう。



文/吉田直志 編集/iconic

軍用車を起源とするSUVの代表例がジープ ラングラー。そのルーツが第2次世界大戦で活躍したウイリス ジープ。

軍用車を起源とするSUVの代表例がジープ ラングラー。そのルーツが第2次世界大戦で活躍したウイリス ジープ。

ウイリス ジープをルーツとするジープ ラングラー。堅牢なボディにシンプルな作りが特徴で、決して快適なクルマではないが、スクエアなスタイルなどで高い人気を誇る。

ウイリス ジープをルーツとするジープ ラングラー。堅牢なボディにシンプルな作りが特徴で、決して快適なクルマではないが、スクエアなスタイルなどで高い人気を誇る。

メルセデス・ベンツ Gクラスは、1979年にNATO軍の軍用車「ゲレンデヴァーゲン」の民生モデルとして誕生した。

メルセデス・ベンツ Gクラスは、1979年にNATO軍の軍用車「ゲレンデヴァーゲン」の民生モデルとして誕生した。

ピックアップトラックから派生したSUVの代表格がジープのグランドワゴニア。

ピックアップトラックから派生したSUVの代表格がジープのグランドワゴニア。

ジープのグランドワゴニアと人気を二分したシボレー サバーバン。SUVというよりもステーションワゴンのスタイルに近い。

ジープのグランドワゴニアと人気を二分したシボレー サバーバン。SUVというよりもステーションワゴンのスタイルに近い。

2025

VOL.345

Spring

  1. 3
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
pagetop