「カッ、チャキーン」
いざ、ドアを開けると、最も大きく変わったインテリアが目に入る。タービン型のエアベントは、現在の乗用車ラインナップと統一され、新世代のインフォテインメント技術「Mercedes me」を採用。ステアリングには、スマホのような操作感覚が可能なタッチコントロールボタンを追加し、運転支援システムやインフォテインメントシステムのコントローラーも装備している。
「G63」のコクピットとドライバーシートからの眺め(写真5枚)
変わらない部分もある。前後と中央のディファレンシャルロックのスイッチ類だ。これらは定位置のインパネ中央に変わらず配置。パッセンジャー用のグラブハンドルも健在だ。加えて、ドアハンドルを閉めたときの、重厚で独特な金属音「カッ、チャキーン」も相変わらずなことに驚いた。力をかけて最後までドアを閉めきらなければきちんとドアは閉まらないのも、らしい点だ。
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導入グレードは2つ。最高出力422psのガソリンエンジンを搭載する「G550」と最高出力585psの、それぞれ4?V8 直噴ツインターボを収めた「メルセデスAMG G63 」だ。トランスミッションは両者とも9 速AT。価格は1562 万〜2035 万円。今後しばらくは前モデルのディーゼルエンジンを搭載した1080万円の「G 350 d」と併売していくという日本市場。

新型登場により、強気相場が続いたGクラスの相場が徐々に安定しつつある今、前モデルから新型への乗り換えが進むのか、それともクラシカルなムードを残す、ディーゼルエンジンに再び注目が集まるのか。ヘリテージを引き継ぐ40年目のGクラスを市場はどう評価するのか? 今後の動向から目が離せない。
フォトギャラリー(写真5枚)
文・編集/iconic 撮影/iconic、河野敦樹