
EクラスやSクラスに採用されているメルセデスの新世代のコクピットデザイン。ツインモニターによって車両情報やエンターテインメント情報をわかりやすく表現する。
上質さはデザインだけでなく、走行性能にもあらわれていた。新世代のシャシー剛性などは先代比で約3割も高められているという。遮音や防振対策にはひとクラス上のCクラスのノウハウが投入されており、ハンドリング性能や乗り心地も大幅に改善されていた。またADAS(先進運転支援システム)も劇的に進化しており、ウインカーを操作することで自動で車線変更してくれるような上級車種譲りの機能まであたり前のように備えていた。

A200に搭載されるのは1.3リッターの直4ターボエンジン。最高出力163ps、最大トルク250Nmという十分な動力性能を発揮する。
最初に試乗したのが、新開発の1332cc、直列4気筒ターボエンジンを搭載する「A200」だった。1.3リッターでも最高出力120kW(163ps)、最大トルク250Nmを発揮するため、動力性能には何ら不満はない。トランスミッションは新開発の湿式7速DCTを組み合わせており低速からギクシャクすることなくスムースに動き出す。
1991ccの直列4気筒ターボエンジンで最高出力165kW(224ps)、最大トルク350Nmを発揮する「A250」にも試乗した。低速からぶ厚いトルクでぐいぐいと進む。こちらは電子制御ダンパーのアクティブダンピングコントロールを搭載しており、路面追従性も素晴らしく、Cクラスもかくやの乗り味だった。