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エンジンの特性は?(写真3枚)

エンジンは同社の得意とする空冷の1200ccV型2気筒。96Nmという大きなトルクを発揮し、クラッチを繋いだ瞬間から地面を蹴り出すように252kgの鉄の塊を加速させる。ライディングポジションも低くフラットなハンドルに、前方に位置するフォワードコントロールのステップという”ボバー”の文脈に沿ったスタイルだ。

低い位置に配置されたシングルシートに腰を降ろし、両手を前方に伸ばしたスタイルで走り出すと、低い位置で風を切り裂きながら駆け抜けるような独特の乗り味。適度に風を感じながら、太いトルクを活かして加速していく感覚が気持ちいい。

 ハーレー「FORTY-EIGHT 115th ANNIVERSARY」のタイヤ

太いタイヤはグリップ感が高く、アクセルを大きく開けても力強いトルクを余すことなく地面に伝えてくれる。コーナーでの安定感も高いが、低いライディングポジションのため、あまり車体を寝かすとステップが地面に擦ってしまう。コーナーを攻めるというより、地面を這うようなポジションで曲がり、ノーズが出口を向いたら絶大なトルクを活かして加速を楽しむのが正しいスタイルだ。

タンク容量も少なく、ライディングポジションも独特なので、あまり長距離のツーリングを楽しむのには向かない。大排気量の空冷2気筒が生み出す鼓動は、振動というよりパルス感と呼んだほうが合っているが、あまり長時間揺られていると体力が衰えてきた肉体にはキツそうだ。ただ、このエンジンの鼓動感と絶大なトルクによる加速感は、細かいことなどどうでもよくなってしまうような魅力を秘めている。休日にこのマシンをガレージから引っ張り出して、半日程度のライディングを楽しめば、明日への活力を生み出してくれそうだ。

“ボバー”スタイルを味わう(写真2枚)

DATA:
FORTY-EIGHT
車両価格(消費税込み) 149万円〜

お問い合わせ先:
ハーレーダビッドソン ジャパンお客様窓口
TEL:0800-080-8080
https://www.harley-davidson.com/jp/ja/

文/増谷茂樹

2025

VOL.345

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