これを買っておけば間違いない3列シートSUV3選
レクサス RX450hL
単なる3列シート車ではない独自の快適性と高い利便性を持つ(写真5枚)
レクサスの中核モデルとなるSUVがRX。このRXの全長を拡大し3列シートを組み込んだのがRX450hLである(税込769万円〜)。グレード名最後の”L”がLong(ロング)を意味する通り、RX450と比較して全長を110mm、室内長を545mm拡大することで7名乗車を可能にした。一方でホイールベースや全幅の変更はなく、最小回転半径も変わらないことで取り回し性能も問題はない。
3列シートのニーズはレクサスの主戦場でもある北米でもニーズがあり、結果としてはやや遅れての導入になったが、それでも使い勝手、言い換えればレクサスらしい機能を搭載することでプレミアムマーケットに対応する商品に仕上がっている。
最大の特徴は3列目シート周辺の装備および仕様である。ヒンジドアを使うSUVである以上、3列目への乗降性も含めた使い勝手が重視されるが、RX450hLは電動格納式を採用することでラゲージ側とセカンドシートの左側から左右独立して格納と展開をワンタッチで行うことができる。
快適性に関しても3列目としては珍しい、独立した温度調整も可能な専用のエアコンまで搭載する充実ぶり。室内空間は”レクサスクライメイトコンシェルジュ”と呼ばれる空調機能により最適化される普段は3列目を格納して広大なラゲージルームを使いながらいざという時はワンタッチで7人まで最大乗員を増やすことができる。
また意外と言っては失礼だが、3列目シートを起こした状態でも後席にラゲージスペースが確保されている。これは後方からの追突時に生存空間を確保するための設計だが、他の3列シートSUVに比べ、必要十分と言えるスペースある点はありがたい。
搭載するパワートレーンは3.5リッター V6のハイブリッドに電子制御のAWDを組み合わせたモノグレードのみの設定。元々他のレクサス車にも搭載されており実績も十分、重量増でも加速も十分、さらに静粛性の高さはレクサス車の大きなアドバンテージと言えるだろう。
またナビゲーションやテレマティクスなどの充実ぶりはさすが、と言わせる出来で、特に国内での利用の場合、その利便性の高さはトップクラスである。
文/高山正寛 構成/iconic