生産終了を発表したホンダの「モンキー」が大きくなって復活。さらばモンキーからのこんにちは!

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ミニマムデザインの愛嬌がなくなった!?

ホンダ「モンキー125」

従来のミニマムデザインの、良い意味でチープな50ccモンキーと比べてしまうと、コンパクト感、可愛らしさは、かなり薄れてしまうのは事実。しかし、大人でもゆったり乗れるサイズ感に加え、排気量拡大にともなう各種装備の充実ぶりで、新型ではまち乗りから移動ツールとしても使えるレジャーバイクへと進化している。これなら、走りの良さにも期待ができそうだ。

モンキー125の価格は39万9600〜43万2000円。従来モンキーの34万6500円と比べると高くはなっているが、125ccとなったことと、装備の充実ぶりを考えれば納得の価格帯。ファンバイクのエントリーモデルという立ち位置は変わらない。

ホンダ「モンキー」のロゴ

世界的なリバイバルブームのなか、排気量を拡大することで、モンキーの名を残していくことに決めたホンダ。往年のファンは、モンキーの小ささにさまざまな夢を見てきたのだが、そこには厳しい判断のなか、下された決定があったはず。

あの小さい体躯とはお別れになるわけだが、逆にユーズドモンキーの価値は上がりそう。さらなる技術革新、ホンダイズムでまた、50cc版モンキーにお目にかかれることにも期待したい。

<b>1961年(Z100)初代モンキー</b><br />1961年、「多摩テック」の遊具として開発された。構成パーツのどれもがミニマムだ。

1961年(Z100)初代モンキー
1961年、「多摩テック」の遊具として開発された。構成パーツのどれもがミニマムだ。

<b>1963年(CZ100)</b><br />1963年、モデルチェンジ版として公道走行に対応させたCZ100型。翌年には海外進出を果たしたことで人気を集めた。

1963年(CZ100)
1963年、モデルチェンジ版として公道走行に対応させたCZ100型。翌年には海外進出を果たしたことで人気を集めた。

<b>1967年(Z50M)</b><br />販売開始にあたって、モンキーと名付けられた1967年に登場した国内販売最初のモデル。運転している人間の姿がサルに似ているという説のほかに、多摩テックの近隣の野猿街道でテスト走行も行ったから名付けられたという説もある。

1967年(Z50M)
販売開始にあたって、モンキーと名付けられた1967年に登場した国内販売最初のモデル。運転している人間の姿がサルに似ているという説のほかに、多摩テックの近隣の野猿街道でテスト走行も行ったから名付けられたという説もある。

<b>1969年(Z50A)</b><br />写真は3代目となる1969年登場のZ50A型。クルマにモンキーを積んで出かけ先で楽しむためのセパレートタイプも登場した。

1969年(Z50A)
写真は3代目となる1969年登場のZ50A型。クルマにモンキーを積んで出かけ先で楽しむためのセパレートタイプも登場した。

1970年にはZ50A型をベースにフロントフォーク部を脱着可能にしたモデル「Z50Z」へと改良された。また、1974年に登場した「Z50J」ではクルマへの積載性から単独背の走行性能を追求する方向にコンセプトを変えていった。

1970年にはZ50A型をベースにフロントフォーク部を脱着可能にしたモデル「Z50Z」へと改良された。また、1974年に登場した「Z50J」ではクルマへの積載性から単独背の走行性能を追求する方向にコンセプトを変えていった。

1978年、姉妹車種のゴリラを追加するとともにティアドロップ型5?燃料タンクを搭載したモデルチェンジ車。以降30年にわたってさまざまな限定モデルや限定色を送り出した。

1978年、姉妹車種のゴリラを追加するとともにティアドロップ型5?燃料タンクを搭載したモデルチェンジ車。以降30年にわたってさまざまな限定モデルや限定色を送り出した。

モンキーと車体を共有化しながら、大容量ガソリンタンク、ハンドルの折りたたみ機構をもたない、ツーリング嗜好の50ccバイク「ゴリラ」。1998年に販売復活となったが排ガス規制に適合できず、2007年に再び生産終了となった。

モンキーと車体を共有化しながら、大容量ガソリンタンク、ハンドルの折りたたみ機構をもたない、ツーリング嗜好の50ccバイク「ゴリラ」。1998年に販売復活となったが排ガス規制に適合できず、2007年に再び生産終了となった。

1984年に発売されたゴールドリミテッド。ライトスイッチ類をハンドル左側に集中化させ、マニュアルトランスミッションを4速化した。

1984年に発売されたゴールドリミテッド。ライトスイッチ類をハンドル左側に集中化させ、マニュアルトランスミッションを4速化した。

1987年にはモンキーをベースに当時流行していたレーサーレプリカからカウルを外したネイキッド風仕立ての派生車種「モンキーR」が登場。さらにデュアルパーパス化された、「モンキーRT」というユニークなモンキーも翌年追加された。

1987年にはモンキーをベースに当時流行していたレーサーレプリカからカウルを外したネイキッド風仕立ての派生車種「モンキーR」が登場。さらにデュアルパーパス化された、「モンキーRT」というユニークなモンキーも翌年追加された。

2014年に登場した熊本県のPRマスコットキャラクター、くまモンとのコラボモデル。ホンダの2輪車生産拠点がある熊本県にちなんでのこと。

2014年に登場した熊本県のPRマスコットキャラクター、くまモンとのコラボモデル。ホンダの2輪車生産拠点がある熊本県にちなんでのこと。

50周年を記念した限定500台。特設サイトの応募には予想を上回る約4万5000人が登録。その倍率90倍という難関だった最後の50ccモンキー。ユーズド取引きはプレミア相場必須なはず!

50周年を記念した限定500台。特設サイトの応募には予想を上回る約4万5000人が登録。その倍率90倍という難関だった最後の50ccモンキー。ユーズド取引きはプレミア相場必須なはず!

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