
「普段使いではロードスターよりもずっと高性能なクルマに乗っていますが、クルマに乗せられていると言うか、自分の力を出し切っている気がしません。でもレースでプレーンなロードスターを操っていると、自分とクルマの限界域で走ることになり、最適な判断をし続けないとタイムを削れません。そしてその”最適”は、その日の気温や路面状況、タイヤの気圧や摩耗度合いによっても異なります。どんな状況でどんなギア、踏み込みが必要か、どんな場面でもパニックを起こさず、常にカンを鋭くしておく必要があります。それがたまらなく 好きなんです」。
ファイナンシャルの世界で求められてきた判断力。趣味の世界でも休ませず、逆に研ぎ澄ませている。入ったばかりのモータースポーツの世界で、緒方さんは今後もさらにシフトアップすることになりそうだ。
“緒方流”カーレースの3種の神器(写真3枚)
[MEN’S EX 2018年5月号の記事を再構成]
片桐史郎(TROLLEY)、若林武志、岡田ナツ子、長尾真志、村上 健、杉山節夫、大泉省吾、田中新一郎、八田政玄、武蔵俊介、久保田彩子 構成・文/伊澤一臣、宮嶋将良(POW-DER) 取材・文/安藤菜穂子、酒向充英 文/長崎義紹(paragraph)、中河由起恵(paragraph)、吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、安岡将文、池田保行(04)、礒村真介