西海岸のお次は”地中海”!? フェラーリの最新2+2クーペ・スパイダーによる日本旋風が巻き起こる!

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フェラーリ ポルフトフィーノ
深紅に染まったカヴァリーノ・ランパンテ(跳ね馬)。創業71年目を迎えるフェラーリ今年初のローンチイベントとして、プレス会場には報道関係者の会、そして300名が招待されたVIPゲストの会の2部構成で行われた。会場は、赤を基調とした室内にハイテク映像を駆使して、フェラーリにまつわる映像でプレスイベントを大いに盛り上げた。

“フェラーリ”とは何か?

フェラーリの根幹にあるもの…それはRACE(レース)だ。フェラーリにとっての高級車ビジネスは、あくまでレース活動を支える資金稼ぎであること。目的はレースであり、「最高峰F1で勝つ」ということに他ならない。この企業哲学(創業者エンツォの情念・思想)こそ、創業から現在までフェラーリが唯一無二の存在として名を馳せ、世界的な知名度を築き上げた理由である。

しかも、これまで広告宣伝というものを一切行わず、サーキットが紅一色に染まる「レースに勝つ」ことを最大のブランディングとして活動。1947年の創業以来、世界中のレースで5000回以上の勝利を手にした、まさに正真正銘の”勝ち馬”なのだ。

「V12エンジン以外はフェラーリじゃない」とは創業者エンツォ・フェラーリの有名な一節。とはいえ、創業者の没後、近代フェラーリは360を筆頭とするミドシップV8モデルで歴代最多販売台数を記録した。さらにポルトフィーノの前モデルとなるV8FR駆動のカリフォルニアは、エントリーフェラーリモデルとして世界の主要マーケットにおいて大成功という歴史の皮肉。

近年ではAWD機構を提げて登場した4人乗りフェラーリ FF(現行モデル名はGTC 4 ルッソ系)に続いて 、一度はSUV登場を蹴って見せたクロスオーバーSUVモデルの登場もまことしやかに囁かれている。

上場を果たしたことで昨年の年間生産台数は8400台を超え9000台、ついに1万台を標榜するに至ったフェラーリ。一般的な営利企業は増産・増益はウエルカムだが、これまで生産を絞ることで逆にブランド価値を高めていた。拡大路線へと走り始めた近代フェラーリの新たなるブランディング戦略に今後も目が離せない。



取材・文/iconic

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