鞄ありきではなくあくまで脇役に徹する
中谷 潔いまでにシンプルなデザイン。これなら合わせる服を選ばないね。どんなブランドなの?
内田 ”Stay simple”を標榜する、昨年スタートした新進鞄ブランドです。フランスの高級メゾンのOEMを請け負う工場が生産を担当。レディスも多く手がける工場のせいか、ちょっとフェミニンな雰囲気もありますね。
中谷 装飾性がないから逆に上質なナチュラルシュリンクレザーの風合いや、丁寧な縫製も際立つね。綺麗なコバ処理や人工スエードの内装など、全体の作りもいい。
内田 タッセル飾りのアクセントも奥ゆかしい感じですよね。
中谷 鞄が主張するのではなく、持ち主のパーソナリティを引き立てることに主眼を置いたデザイン。ブランドがあからさまにわかるものより、こういう脇役に徹した鞄のほうが好みな人は多いと思うよ。
内田 じつはすでにピッティ出展も果たしていて、服飾業界での評判もウナギのぼり。中谷さんも乗り遅れないうちにどうですか?
話したのはこの2人
中谷正史(クルマ・ファッション担当)
鞄はトート派。自分のキャラに合うものをただいま物色中。
内田さやか(副編集長)
メンズライクな大ぶり鞄が好き。アカーテはかなり好みです。
Brand History ACATE(アカーテ)
2017年にデビューした気鋭のイタリア製鞄ブランド。シンプルにしてタイムレスなデザインを武器に、たちまち多くのファンを獲得。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2018年10月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)