いよいよ決勝戦が始まる。
会場は人・人・人・・・!

決勝に残ったのは山地惣介さん(ブリフトアッシュ)、石見 豪さん(ザ ウェイ シングス ゴー)、杉村祐太さん(イーズ シューシャイン)の3名。競技は、全員が同じスコッチグレインの茶のストレートチップを磨き上げるというもので、持ち時間は20分。
まずは、革の風合いなどを品定め。仕上がりのイメージができたところへ続いて、カートに乗ったシューケアグッズが運び込まれる。カートには、エム・モウブレイ、ブートブラックのシューケアグッズがぎっしり。条件を等しくするために、ケア用品は用意されたなかから、各自が好きなアイテムを選んで試合に臨むのだ。
さあ、試合のゴングが高らかに鳴り、靴磨きがスタート! 3名の目前にはタイマーが設置され、着々と作業に取りかかる。

最初の10分間ほどは、3名とも黙々と下地作りに費やしていた。今回、アドバイザーを務めたブリフトアッシュ代表の長谷川裕也さんは、司会も兼任。コメントを聞きながらの実況を試みるも、3名のあまりの気迫に「話しかけられません!」という状況だった。
試合が後半に差し掛かると、いよいよ本格的なトゥの処理が始まった。みなさん、磨きのペース配分は概ね同じくらいの印象。マットな質感だったレザーの表面は見る見るうちに、光沢を増していく。最終段階は、ソフトタッチに見えつつも、ものすごい高速で指先が動かされる。全体を磨くために靴を手の上で転がす、手さばきの見事さはまさしく名人芸。
「靴磨き選手権大会」決勝戦フォトギャラリー(写真6枚)
ぎりぎりまで3名の白熱した作業は続き、20分の競技時間がついに終了! 磨き終えた靴が観覧者の前に並べられた。
