身だしなみが整うスキンケアを知ろう
エグゼクティブの“春の対策美容”
春は環境や気温の変化など、外的要因による肌トラブルが出てくる季節。毎回、様々な分野で活躍するエグゼクティブの男性に取材を行い、スキンケアを通して、ライフスタイルや生き方までをも深掘りする本連載。今回も8人のエグゼクティブに登場いただき、身だしなみを整えるためのスキンケア術を、男性美容研究家の藤村 岳さんとともに改めて考えてみた。
後藤さんのお悩み
「髪色をよく変えるので、頭皮と髪の乾燥が気になる」

シック ジャパン 代表取締役社長
後藤秀夫さん(51歳)
外資系の化粧品会社などを経て現職に。ビューティビジネスの知見を存分に生かし、シックをカミソリの会社から、総合的なビューティーグルーミングカンパニーへと昇華させるべく奔走している。
顔の保湿は、万全
では、頭皮と身体は?
大学時代から休まず毎日ヒゲを剃ってきた後藤さんが、カミソリを商う会社の代表になったのはきっと偶然ではない。一般的には肌への負担が大きいと言われるが、すっきりするからずっとT字カミソリ派。そんな後藤さんは、脱毛とはどこか違う無精ヒゲのない手入れの行き届いた肌が印象的だ。それは力強さを湛えながらもノイズがない。
後藤さん愛用アイテム

後藤さんが社長に就任してからローンチした新ブランド・プロジスタがこちら。スタイリッシュで今までのシックの製品とは趣が異なる。左から洗顔料、シェービングフォーム、シェーバー、ブースター、化粧水、乳液と揃う。中でも注目は、メンズ向けとしてはめずらしいブースターだ。シェービング直後、化粧水より前に使う薬用美容液で、カミソリ負けから肌を守ってくれる。シェービングすることで余分な皮脂やヒゲが除去されたほうが肌は成分が浸透しやすい。しかも、ナノ化カプセルの保湿成分を配合しているので、初期エイジングケア処方になっている。また、持ち手をあえて短くしたシェーバーは、5枚刃と6枚刃の2種があり、前者は深剃り、後者は肌に優しいと多様なニーズに応えるもの。これらで毎日ケアしている後藤さんの肌は非常にクリア。きちんとした手順を踏まえてアイテムを厳選すればヒゲ剃りは決して肌の負担にならないと証明している。
そんな後藤さんだが、乾燥肌という自認があるからこそ普段から積極的に保湿をしている。それならばと藤村氏は、ボディの保湿もして欲しいとジョー マローン ロンドンの新ラインから男性が使いやすいジェル クリームをチョイスした。「これ、スーッと伸びて男性にいいですね」とのこと。

ケア コレクション リフレッシュ ボディ ジェル クリーム
古代ローマ人が建設した英国の温泉地・バースからヒントを得た新シリーズが登場。“ヒアルロン酸Na”と“グリセリン”を配合し、身体を優しく包むように保湿する。ベタつかないジェルの軽やかさが心地よい。200ml 8360円(ジョー マローン ロンドン)
また、取材時の髪は明るめのブラウンにニュアンスグレーを入れていた。ヘアカラーでよく遊ぶそうで、ビューティーカンパニーのトップらしく時にはブルーなどにすることもあるという。そんな後藤さんにアヴェダの頭皮にも髪にも塗布できるマスクもお勧めした。年を重ねると髪・顔・体と保湿が必要なのだ。

スカルプ ソリューション ハイドレーティング スカルプ&ヘア マスク
頭皮の乾燥からくるエイジングにアプローチするシリーズ。そこに新しく仲間に加わったのがうるおいを補給するマスクだ。サトウキビをバイオ発酵させた“ヴィーガンスクワラン”などが優しく頭皮を包んで保湿してくれる。150ml 6710円(アヴェダ)

男性美容研究家 藤村 岳さん
男性美容のパイオニアとして20年以上の経験を持ち、各種メディアで活躍するほか、コンサルティングやコスメの開発も手がける。All Aboutでメンズコスメガイドも務める。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』など。
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[MEN’S EX Spring 2025の記事を再構成]
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