ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。
KIO YAMATO(キオヤマト)

日本の美意識を体現するNY発の眼鏡ブランド
キオヤマトはニューヨーク在住のデザイナー、スティーブン・リーが立ち上げたアメリカのハウスブランド。1999年にニューヨークで開催されたVision Expo East NYにてデビューを果たした。ブランド名の「キオ」には“清らかさ”“純粋さ”といった日本の心の機微をデザインに活かすという想いが込められ、「ヤマト」には鉄器類など高度な文明を用いて著しい技術革新を成し遂げた“大和王朝”への敬意が込められている。
アメリカ発のジャパンメイドブランドとなるキオヤマトは、眼鏡の品質(清らかさ、純粋さ)と加工技術(技術発展の文化)をコンセプトに、トレンドにとらわれないシンプルかつ個性的なデザインや、よりよい掛け心地を追求する。現在は冨田幸司がメインデザイナーを務め、フラッグシップである流線形のブロウタイプ「グライダーシリーズ」、アセテートとチタンのコンビフレームなどを展開。また、ヨロイ部には柔軟性のあるβチタン製のJ-テンションや、樹脂を挟み込んだ特殊ヒンジなどの独自機構も開発し、自社モデルに取り入れている。それらを支えるのは鯖江の眼鏡職人たちであり、彼らの高度な加工技術があってこそ、日本の美意識を表現したアイウェアが完成するのだ。
KIO YAMATO(キオヤマト)
BRAND INFO
創業年/1999年
創業者/スティーブン・リー
現在地/アメリカ
問い合わせ先/ネクサス
TEL:0778-53-1770
ブランドの特徴
1. 鯖江の高い技術で製造したアメリカンアイウェア
2. “清らか”“純粋”を表象するシンプルで美しいデザイン
3. 掛け心地を抜群に高めるオリジナル機構を搭載

デザイナー 冨田幸司
京都の美術学校を卒業後、眼鏡メーカーでデザイナーとして経験を積み、ネクサスに入社。現在はキオヤマトのほか、セカンドブランド「O&X NEWYORK」のデザインも担当している。