2022年に刊行された『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』の第2弾として、「複雑時計編」が発売となった。本書ではここ数年ブームが続いている複雑時計に絞って、その魅力的な機能や難解に動く「しくみ」を、とにかくわかりやすく解説。奥が深いさまざまな複雑機構のしくみをご紹介しよう。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計 ―― それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
マックス・ヘッツェル【HETZEL, Max】
(1921〜2004)

格段の精度向上を実現した音叉ウォッチの原理を発明
スイスのバーゼル生まれ。1950年以降、ブローバ社の開発技術者として勤務し、エレクトロニクス技術を採用した音叉ウォッチを開発した。これは、金属音叉の共鳴する原理を応用したもので、正確な振動数を得ることができる画期的なメカニズムだった。 1960年にアメリカのブローバ社が「アキュトロン」のモデル名で製品化し話題を呼ぶ。その後、ヘッツェルはスイスのエボーシュ社で音叉式ムーブメントを開発。このムーブメントは「モサバ」の名でスイスの時計メーカーに供給された。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ【複雑時計編】』
定価:2,420円(税込)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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