読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
ジュラ地方の時計製造の歴史における第一人者は?
ダニエル・ジャンリシャール(JEANRICHARD, Daniel)【1665〜1741】

スイスのル・ブラッシュの農家に生まれる。時計産業の中心地であるこのジュラ地方で、分業システムを最も早く取り入れたのがジャンリシャールだった。イギリス人の馬の仲買人から懐中時計の修理を依頼されたのをきっかけに時計製造の技術を修得。 彼はその時計の修理をしただけでなく、手作業ですべてのピースを作り上げ複製まで作ってしまったという逸話が残されている。1705年にル・ロックルに移ってからは本格的に時計製作に取りかかり、時計産業の発展に貢献した。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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