読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
16世紀に携帯時計の「ニュルンベルクの卵」を製作したのは?
ペーター・ヘンライン(HENLEIN, Peter)【1479〜1542】

ドイツの時計師。1512年に“ニュルンベルクの卵”と呼ばれた初期の携帯時計を製作したとされる。これは、ゼンマイを搭載したもので、連続して40時間作動したとの記録が残るが、真偽は定かではない。 当時のドイツ・ニュルンベルグは商工業の中心都市として栄え、時計工業も盛んに行われていた。このニュルンベルクで最も有名だったのがヘンラインである。その後、 1565年にはニュルンベルクで世界初の時計師のギルド(同職組合)が設立され、時計師と時計産業の地位が確立されていったといわれている。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
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発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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