読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
格段の精度向上を実現した音叉ウォッチの原理を発明したのは?
マックス・ヘッツェル(HETZEL, Max)【1921〜2004】

スイスのバーゼル生まれ。1950年以降、ブローバ社の開発技術者として勤務し、エレクトロニクス技術を採用した音叉ウォッチを開発した。これは、金属音叉の共鳴する原理を応用したもので、正確な振動数を得ることができる画期的なメカニズムだった。 1960年にアメリカのブローバ社が「アキュトロン」のモデル名で製品化し話題を呼ぶ。その後、ヘッツェルはスイスのエボーシュ社で音叉式ムーブメントを開発。このムーブメントは「モサバ」の名でスイスの時計メーカーに供給された。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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