
ここ十数年の間、世界で日本酒に注目する老舗レストランや有名シェフが増えてきたことで、日本酒のプレゼンスは各国のファインダイニングシーンでも着実に上がってきた。そんな中、日本酒の格を一気に押し上げたのが、山梨が誇る1750年創業の酒造、山梨銘醸の「七賢」が作り上げた「Alain Ducasse Sparkling Sake(アラン・デュカス スパークリング サケ)」だ。
既に国内外のコンクールでも数多くの賞を受賞しているスパークリング日本酒「七賢スパークリング」を生み出してきた七賢だが、フランス料理の巨匠アラン・デュカスとの出会いによって、新たなスパークリング日本酒が生まれたのだ。

山梨銘醸の13代目蔵元・代表取締役社長の北原対馬氏がアラン・デュカス氏と出会ったのは約10年前のこと。1750年(寛永3年)に山梨県の白州という水のきれいな地で創業して約300年、純米酒やスパークリング日本酒といった新ジャンルにも挑戦しながら、今後300年、400年と続く酒蔵を目指していく中で「今、伝統を踏まえつつも常に革新を続ける」というデュカス氏の料理哲学にシンパシーを感じ、両者のコラボレーションが実現した。

何年もの歳月、試作を経て完成したこちらのスパークリング・サケについて、アラン・デュカスのエグゼクティブ シェフソムリエのジェラール・マルジョン氏は、こう語っている。
「このスパークリング日本酒は、山梨の水のように透明で、きらめく水晶のようなものです。香りは複雑で、3段階で表現される3つの異なるアロマを放ちます。トップノートはスズランの花の香り。その後、つる桃、メロン、ホワイトチェリーなど、より複雑でフルーティなミドルノートが続きます。サードノートはカルダモンとチリの香りが強烈です。心地よいのど越しで泡は細かく、印象的でダイナミック、シルキーでエネルギッシュな口当たりとなっています」

また、マルジョン氏は「七賢のスパークリングは、桜の木の樽に入れることにより、ワインに含まれるタンニンに近いテクスチャーが生まれ、シャンパーニュのような細やかな泡もフランス料理はもちろん、世界中のどんな料理にも合うのではないか」とも語った。
記念すべき「アラン・デュカス スパークリング・サケ」のお披露目は、2022年末からパリやモナコの星つきレストランで行われた後、日本でも過日「ベージュ アラン・デュカス東京」にて行われた。
スパークリング・サケを含む、すべて七賢の日本酒ペアリングによるフランス料理のコースは、来場のセレブリティや日本酒通たちも唸らせた口福のラインナップとなった。
七賢の山梨銘醸の醸造責任者、北原亮庫氏は今回のスパークリングについてこう表現する。
「私は、この地域の魂を体現するような酒を一貫して造り続けることを約束します。米の香りが美しく、爽やかで生き生きとした味わいの日本酒。アラン・デュカスの料理は、クラシックでありながら、とても革新的で刺激的なものだと思います。この冒険に参加できることを光栄に思い、私の情熱を伝えると同時に皆さんに白州の息吹を感じていただけるよう、最大の誠意をもって臨みたいと思います。」
「アラン・デュカス スパークリング・サケ」は、ベージュ・アラン・デュカス東京ほか、都内の高級ホテルレストラン数か所でも常に置かれ、七賢公式オンラインショップほか百貨店でも購入可能。是非、ご自宅ディナーやパーティでも堪能いただきたい。