本格眼鏡とは? なぜ本格眼鏡が必要なのか? どんなブランドがあるのか? を一冊で網羅する『本格眼鏡大全』が発売に。1000本ものフレームが掲載された本書から、ここでは本格眼鏡の基礎知識をピックアップしてご紹介する。
これだけ覚えておけば大丈夫!
本格眼鏡の基礎知識
「本格眼鏡の世界は奥が深い」。だからこそ基本的なパーツ名やフレームの形を知っておけば見るべきポイントがわかって選びやすくなる。まずは本格眼鏡の基礎知識を紹介しよう!
基礎知識【初級編】
眼鏡の素材
眼鏡の定番素材はプラスチック系とメタル系の2つ。そこからさらに細分化していくが、素材の特性を知っておけば、似合う眼鏡を探しやすくなる。
定番素材はプラとメタル
素材に関しては、ざっくりと2つの分類を知っておけば大丈夫。眼鏡の定番素材にはプラスチックとメタルがあり、そこからさらに細分化される。現在、プラスチックフレームで主流な素材は、木材パルプなどを原料としたアセテートだ。板状の生地をカットして眼鏡を作るので、ボリューム感を出すことができ、掛けるとカジュアルで柔らかな雰囲気になるものが多い。
メタルフレームの主流な素材は、堅牢かつ軽量なチタンである。軽くて頑丈で掛け心地が良く、ワイヤー状のものや薄いシート状など、形状はさまざまある。掛けた時の雰囲気はシャープでキリリとした印象になるのが特徴だ。
フレームの種類と素材を知った後は、気になる眼鏡を見つけて、とにかく自分で掛けて試してみよう!
プラ系
アセテート

現在のプラスチック系素材の代表格。パルプなどの天然繊維がベースの酢酸綿が原料だ。加工しやすく、美しいツヤや透明感のある色みが魅力的。熱で変形するので調整がしやすい(ブウブ)。
セルロイド

アセテートが主流になる以前のプラ系素材。パルプなどの天然繊維がベースの硝化綿を原料としたプラスチック。180℃で発火するため加工が難しいが、堅牢で型崩れしにくいメリットが(デュアル)。
ポリアミド

3Dプリンターで作る眼鏡素材として、注目度が増している新素材。軽くて型崩れしにくいメリットがある。ザラザラとした独特の質感や色で今までにない雰囲気に。(ゲッティ ディメンション)
メタル系
チタン

メタルフレームで主流なのがチタンである。鉄と比較すると2倍の強度があり40%軽い。金属アレルギーも起きにくい秀逸な素材。実は日本が世界で初めてチタン製眼鏡を商品化した(エフェクター)。
βチタン

チタンにバナジウム22%、アルミニウム4%を添加した合金。軽くて優れた弾力性があり、フィット感を高めるために蝶番やテンプルなどに用いられることが多い。高価で加工が難しい(アニエスベー)。
サンプラチナ

1930年に日本で開発された白金色の合金で、古くからメタルフレームに使われていた。チタンよりも重さはあるが、磨くと独特の光沢が出る。クラシックフレームと好相性の素材(ナカニシ 1928)。
ステンレススティール

キッチンのシンクなどにも採用される合金鋼。眼鏡で使う際は1枚の板を切り抜いたシートメタルが主流だ。抜群の薄さと軽さが特徴で、耐久性もあり汗にも強い(マイキータ + メゾン マルジェラ)。
ジュラルミン

航空機やスーツケースなどにも使用されている、熱処理型のアルミ合金。チタンに比べると38%も軽く、ニッケルアレルギーもない。高い強度があり耐久性にも優れている(ジュラルックス)。
もっと知りたい方はこちら!

52□19 → (①□②) ①玉型(レンズ)の左右幅 ②ブリッジの幅
※記載されている商品などの価格は、原則として本体価格であり、2020年12月7日現在のものです。税込価格は消費税を本体価格に加算した金額となります。本体価格や店舗情報ならびに商品の入荷状況などは諸事情により変更されることがあります。また掲載した写真の色や素材感、仕様等が、実際の商品と若干異なる場合があります。あらかじめご了承ください。