高い防水性能や堅牢性によりアウトドアやスポーツでの活躍はもちろん、ファッションアイテムとしても人気のダイバーズウォッチ。そんなダイバーズのバイヤーズガイド『超本格ダイバーズウォッチ大全』が発売に。ここでは、その中身をピックアップしてご紹介。
【注目のダイバーズウォッチ】
アクイスプロデイト キャリバー400
ORIS(オリス)

10年メンテナンスフリー、5日巻きの自社製キャリバー+1000m防水!
ビッグクラウンとポインターデイト付きのパイロットウォッチと並び、オリスの名作として知られるのが、1965年に発表した初のダイバーズウォッチである。当時最先端の60分スケール付き逆回転防止ベゼル、ボールド体の数字に夜光を施したインデックス、100mの防水性能を兼ね備えたこのダイバーズは、精悍で個性的なデザインもあいまって人気を呼び、たちまち同社の代表作となった。発表から半世紀後には復刻モデルも登場し、現在も人気を博している。
2000年代に入ると、オリスはダイバーズのさまざまな独自機構を開発する。2009年に開発したローテーションセーフティシステムは、通常の逆回転防止ベゼルが常に一方向に回転するのに加え、設定後はベゼルを完全にロックすることが可能に。ダイバーにとってより正確で安全な使用を叶えた。翌年には、ストラップが解けても時計が落下しないセーフティクラスプを開発。このクラスプはクイックアジャストメントシステムを備え、時計を着けたままで長さ調整ができる。
これらの伝統を受け継ぐ「アクイスプロデイト キャリバー400」は、オリスの自社製キャリバー400を搭載。5日間パワーリザーブ、シリコン製の脱進機やアンクルなど30以上の非磁性パーツ使用による高耐磁性、低摩擦スライドベアリングシステム採用の安定したローターの巻き上げといった、独自の高性能ムーブメントだ。なかでも注目は、通常3〜4年のオーバーホール期間が10年に設定されていること。つまり2021年に買えば2031年までメンテナンスが不要となるのだ。
ケースは軽量なチタンにDLC加工を施し、傷のつきにくい強靭なボディと精悍なブラックの色合いを獲得。直径49.5mmとボリュームある外観ながら、驚くほど軽くて装着感もいい。しかも機械式では最高峰となる1000mのプロスペックも備える。見どころ満載の超本格派にして50万円台の価格は、さすがオリスである。
オリス渾身の5日巻き&10年保証自社開発キャリバー400
オリスが自社開発した自動巻きキャリバー400。10年間メンテナンスが不要であることの保証に加え、5日間パワーリザーブ、高度な耐磁性、クロノメーター基準を超える精度など、極めて高性能なつくりとなる。
